こどもの食育って?何をすればいいの?今すぐ家庭でできる食育って?

「食育」という言葉には、
どうしても
「無添加」
「オーガニック」
「手作り」というキーワードが
ついて回ります。

だから、食育のことをやっているというと

働きながら、食育なんて偉いね〜。時間もかかるでしょ〜?

と言われることが多々あります。

これは大きな誤解です!

無添加やオーガニックや手作りが
食育につながるというわけではありません。
私が思う「食育」は
「心の安定」と「食の自立」
を目標としています。

子供達にとって、食卓でのコミュニケーションは
大切な精神安定剤だと思っています。
大人と楽しく会話をしながら食べることは、
子供達を前向きにするという研究結果もあります。

そして、もう一つ大切なのが「食の自立」
これは、いずれは食を自分で選択して、
自分で調理し、
生きて行ける力をつけるということです。
これもまた心身を健康に保つために
必要な力ですよね。

食事 朝食 パン スープ サラダ
PexelsによるPixabayからの画像 

お手伝いで食育

お手伝いは食育にとても有効です。

調理を手伝ってもらうのはもちろん
配膳を手伝ってもらうのも
立派な食育になります。

こんな研究結果があります

 子どもの食事手伝いと家庭での残食の関連では、食事を残さない割合は、食事手伝いをいつ

もする子どもの 29.9%に対し、食事手伝いをあまりしない子どもは 17.3%であり、食事手伝い

をする子どもは食事を残さない割合が有意に高かった。

子どもの食事の準備や後片付けと関連する家庭内因子について 尚絅学院大学紀要, 2013 

つまり、お手伝いをする子には
偏食が少ない!
ということですね。

さらに、こんな記述もあります

 食事手伝いをいつもする、時々すると回答した子は、朝起きた時の気分がすっきりしていた

と回答する割合が、食事手伝いをあまりしない子に比べ有意に高かった

子どもの食事の準備や後片付けと関連する家庭内因子について 尚絅学院大学紀要, 2013 

お手伝いは子供達の精神的にも、
とても良い影響を与える
ということです。

一体なぜだと思いますか?

私は、お手伝いをすることで、子供達は
家庭の一員として大きな役割を担っている!
自分は、家族に受け入れられて
家族の1人としての居場所が確立している!

という自信が持てるのだと考えています。

子供達にとって、
自分を受け入れて、居場所があるということは
大人が思っているよりもずっと
大切なことなんです。

配膳でも、洗い物でも、
食器を運ぶでも良いんです。
何か、お手伝いをしてもらって、
「ありがとう」
と声をかけるだけで、
それは立派な食育になります。

ただ、
毎日毎日忙しくて、そんなことやってられない!!
というお母さんもいらっしゃいますよね?

よくわかります!

我が家でも、娘が小さい頃は
「やりたい!」と言われても
「また今度ね!」と流していました。笑

子供に手伝ってもらったほうが、
時間がかかる〜〜!!!!

というのも事実です。

なので調理のお手伝いは、お休みの日にして
もっと簡単な食育をご提案したいと思います!!

家族で料理 料理 家庭 子供 調理手伝い お手伝い
acworksさんによる写真ACからの写真 

食卓でクイズ!


私がおすすめするのが、食卓でのクイズです!
これはお子さんの年齢によって
内容は変わると思いますが、
とっても簡単で最も取り入れやすい
食育だと思うんです。

このクイズを進める理由は2つです!

1つ目は、
食卓のコミュニケーションになる!

食育という言葉を見ると
食のことを学ばせるという意味に取られますが
私は、食育でもっとも重要なのは
食卓でのコミュニケーションだと考えています。

食事の時間は、家族が膝を付き合わせる
とっても貴重な時間だからです。
家族でいろんな話をする
簡単なことですが、
これこそが、子供達にとって
自己肯定感を育み、前向きにさせる
一番の方法だと思うのです。


ただ、食事は毎日のこと。
そんなに毎日話すことがない!
となるのわかります。
そこで、この食育クイズを
やって見ていただきたいと思っているんです。

2つ目の理由は、
目の前に食材があるから!

年齢が小さいうちは特に、言葉で聞いて
学んでいくというのは
なかなか難しいと思うのです。
ですが、そこに、体験がつくと
それは記憶に残りやすくなります。

今まさに食卓で食べているものについて
その場で学ぶことができれば
きっと印象に残り、
立派な知識として根付いてくれる
私は、そう考えています。

親子 父と子 食事 食育
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幼稚園〜低学年にオススメのクイズ

幼稚園から低学年くらいのお子さんには、
食材に関するクイズがいいと思います。

例えば、かぼちゃの旬はいつでしょう?とか、
大根の一番甘い部分はどこでしょう?とか。

ちょっとした食材の知識を
クイズにしてはいかがでしょう?

どんな風にできるか
というクイズもいいと思います。
例えば、キャベツは土の中にできるか、
土の上になるのか、
木になるのか。など。
土の中にできる野菜にはどんな共通点があるか
木になるものはどんなものか

食べている食材のことを知る
いいきっかけになると思います。

小学校中学年にオススメのクイズ

小学校中学年くらいからは、
食べ合わせについてや、
栄養のこと

クイズにするのはいかがでしょうか?

これはクイズにせずに、
一緒に考えて調べるのもおすすめです。
今はスマホ1つでなんでも調べられるので、
ビタミンが多いのはどっちの食材か、とか、
発酵食品はなぜ体にいいか、とか。
一緒に学ぶ姿勢を見せる
良い機会になるかもしれません。

あと、大豆に関するクイズもいいと思います。
枝豆は若い大豆だよとか、
豆腐も味噌も醤油も大豆からできているなど、
大豆は色々形を変えるので、面白いですよね。

食べ合わせは、揚げ物とキャベツとか、
意味がある食べ合わせを
クイズにするのもいいと思います。

この辺りの年齢になると
好奇心も旺盛ですし、
食に対する興味もあると思うので
一生懸命答えてくれると思います。

共食 食育 みんなで食べる 食事風景 食事 パーティー
acworksさんによる写真ACからの写真 

小学校高学年〜中学生にオススメのクイズ

小学校高学年から中学生になると、
調味料や味付け
当ててもらうのがおすすめです。
「これには何が入っているでしょう?」
というクイズは、
お父さんも一緒に楽しめますよね。
食卓が楽しい空気になること間違いなしです。

そして、どんな調味料がどんな味になるのか。
これをイメージできるようになることは、
食の自立に繋がります。

ある程度わかるようになると、今度は
隠し味にあるものを入れました!なんでしょう!
という調理の工夫に関するクイズも良いと思います。

料理番組を担当していて、つくづく思うのは

全てのレシピは定番からの派生だ!!

ということです。
同じ魚でも、
「アジと言えば〇〇だよね」
「鯖なら〇〇だよね」
と連想できることは、
新しいレシピを生み出すヒントになりうるのです。

このベースの知識があるかないかで
大きくなってからの食の自立に
大きく影響すると思います。

食育はみなさんのイメージよりも、
とても身近な教育です。
気負わずに普段の食事の
コミュニケーションツールとして
活用してみてください。

おつまみ お酒 共食 食卓
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最後に少し宣伝になりますが、
この「食育×クイズ」を広めようと、

私は「しょくいずアカデミー」という
「クイズ番組型食育イベント」を立ち上げました。
また、レシピとクイズを動画にした
youtubeチャンネルもあります。
下のボタンからそれぞれご覧いただけますので、
是非是非ポチッとしてやってください。

こちらのクイズも
ご参考にしていただければ幸いです。