食育と聞くと、
農業体験が大切だ
と思っている方が
多くいらっしゃいます。
確かに、子どもたちが農業に触れて、
食べ物がどんな風に育ち、
どう収穫されているかを知ることは、
とてもいい食育になると思います。
東京でも、
そのために田んぼや畑を借りて、
子どもに農業体験をさせる家庭もあるくらいです。
ただ、どこの家庭でもできることではありませんよね。
わが家も、娘が3歳になる前に
たった一度だけ、
稲刈り体験をさせてみましたが、
11歳の今では
何も覚えてないそうです(笑)
そこからも機会があれば
やらせたいとは思うものの、
時間もかかるし、
なかなかできず、
今日まできてしまいました。
でも、体験だけが食育ではありません。私は、そんなご家庭に
風景で食育することを
お勧めしたいと思います。
![田んぼ 田植え 花 長閑な風景](https://seikoazuma.com/wp-content/uploads/2022/05/23526005_s.jpg)
目次
田んぼを見るのも食育!
例えば今なら田植えの時期ですよね。
車で走っていると、
水の張った田んぼや、
田植えをしている様子を
目にすることができます。
そんなときに、
「あ、田植えをしているよ!」と
子どもに声をかけて、
その様子を見せるだけでも、
十分食育になるのです。
手で植えているのか、
機械で植えているのか、
農家の方はどんな服装で、
どんな体勢で仕事をしているか、
稲はどんな様子か。
一つの田んぼに
どれくらい植えられるのか。
そんなことを
田んぼを見ながら話すだけでも、
子どもたちの中には
その風景が確実に残ります。
今の時期に植えて、
田んぼの水量を調節したり、
雑草を抜いたり、
手を入れてやっと秋に収穫できること。
そこから稲刈りをして、
脱穀をしてもみ取りをして、
さらに精米をして、
白いお米ができること。
そんな説明をしてあげると
最高ですよね。
家に帰ってから。。。
![稲 こめ 穂](https://seikoazuma.com/wp-content/uploads/2022/05/23439791_s.jpg)
風景の食育で大切なのは
家に帰って、食べるときに、
もう一度その話をしてあげることです。
例えば田んぼを見たら、
家でお米を食べるとき、
「田んぼ見たよね?」と
その風景の話を
もう一度してみてください。
お米がいかに
手間をかけて育てられているかが、
よく分かると思います。
ちなみに。。。
1本の稲から採れるお米は
たったの約70粒です。
稲1株には22本の穂が
ついているので、
1株から採れるお米は約1540粒!
お茶わん1杯は、
約3250粒といわれていますから、
2株と少しのお米が必要です。
そんなお話も
是非してあげてください。
実際に見た風景と、
自分が食べるものが
子供たちの頭の中でリンクしてこそ
食育になります!
風景は食育の先生
![ジャガイモ畑 風景 小屋 大自然](https://seikoazuma.com/wp-content/uploads/2022/05/1332541_s.jpg)
田んぼでなくても同じです。
畑を通りかかったら、
「これはなんの畑かな」と
一緒に見てみるだけで、
立派な食育になります。
今の季節は畑の上にできる作物も
たくさんありますから、
掘らなくても何の畑か分かりますよね。
分からないときは、
一緒にスマホで調べるのもお勧めです。
漁港を通りかかったら、
そこでどんなお魚が獲れるのかを
漁港の方に聞いてみるのも
いいかもしれません。
風景は、
食卓と生産者を上手につないでくれる
先生なのです。
特に地方には豊かな自然があるから
その機会はとても多いと思います。
コロナ禍も少し落ち着き、
どこかに出かけられるご家庭も
たくさんあると思います。
いつも見慣れた景色より、
風景に目をやる機会も増えますし、
子どもの印象にも残りやすいので、
ぜひ一緒に探してみてください。
食べ物と子どもの距離が
グンと近くなると思います。
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