【子どもの食育】食べるもので性格は変わる?

「食べ物で性格が変わりますか?」
これも良く聞かれる質問です。

確かに、雑誌の記事や本などでも、
「食べ物で性格が変わる!」
といった内容のものがありますよね。

私が色々な論文を読んで、思う結論は


「影響がないとは言い切れないけど、
大きい影響ではない」ということです。

食事内容や食習慣についての
研究というのは、
環境を無視したものが多いんです。
何を食べているか、という調査と、
調べたい事柄のアンケート結果を
結びつけているものがほとんどです。

研究のデータ結果が全て
食に原因があるとは思えません。

そこに本当に因果関係があるのか
もしかすると全く別の原因や
さまざまな要因が重なって
結果に結びついているのかもしれません。
なので、研究結果を
むやみに信じてしまうのも
危険だなと思っています。

女の子 走る 原っぱ 青空
写真ACより

野菜と糖分の摂取量と性格

例えば、食と性格に関して
こんな研究があります。

全国13県の小中学生、
1県あたり1200人の子供を
対象にしたもので、
野菜摂取量と糖分摂取量と
性格や体質のデータを
分析したものです。

その論文によると、
糖分摂取量が少ない子には
「やる気が多い」「優しい」
子供が多く、
糖分摂取量が多い子には
「飽きっぽい」「自分勝手」
「イライラする」子が多いとあります。

また、野菜摂取量が少ない子には
「わがまま」「ケンカっ早い」
「飽きっぽい」子が多く、
野菜摂取量が多い子には「がまん強い」
「努力家」が多いとあります。

これだけ見ると、
食べ物は制限しないと
性格に大きく影響がある!

と捉えてしまいますよね。

でも、さらに読み進めると
こんな記述もあります。

(糖分摂取大・野菜摂取大)と(糖分摂取小・野菜摂取大)が同じ傾向を示し、しかも(糖分摂取大・野菜摂取小)だけが悪い影響を示す傾向にある

「食品及び食習慣の子供の健康に及ぼす影響に関する調査」2002


これを見るといかがでしょうか?

糖分と野菜をどちらも
沢山食べた子と
糖分が少なく、野菜を沢山食べた子は
問題なくて

糖分が多くて、
野菜が少ない子には悪い傾向がある

ということです。要するに
糖分をとっても、
その分野菜も充分とれていれば問題ない
ということですね。

女の子 お母さん 歩く 並木
写真ACより

食べ物でこどもの性格は決まらない

私は、子供の性格に最も大きく影響する
のは、やはり環境だと考えています。

毎回同じ話になってしまいますが、
「何を食べるか」よりも
「誰とどんな雰囲気で食べるか」
の方が、よっぽど子供の性格に
影響すると思っています。

どれだけ栄養バランスが
整った食事でも、
楽しく雰囲気で食べられなければ、
その子のメンタルには
確実に悪影響だと思うのです。

どんな食品も、どんな栄養素も、
過剰摂取は体に良くありません。

偏った食事を続ければ、
どんな健康な人でも不健康になります。

子供を健やかに、前向きに、
育てたいという願いであれば、

何を食べさせるかということより、
どう接するかを考えることを
おすすめします。

今回ご紹介した論文の通り、
食べ物と性格は全く関係ないとは言い切れません。

園児 お弁当 男の子 女の子 保育士
写真ACより

カルシウムが不足すれば
イライラするとか
鉄分が不足すればフラフラするとか
食べ物と体調は少なからず
繋がっているのは
皆様もお分かりですよね。

ですが性格は、食べるものだけで形成される訳ではないですし、その影響は大きくはないと思います。

性格や学力への影響という視点で、
食べ物を考えるのはナンセンスだと私は考えています。

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