食事の準備や片付けを子供に手伝わせていますか?
先日、このお手伝いについて、熊野新聞に書かせていただいた記事から
また少し付け足して、お手伝いについて書いてみたいと思います
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目次
「食卓のお手伝い」は立派な食育だ!
お手伝いと一言で言っても、いろんなことがありますが、
私がオススメするのは、断然「食卓のお手伝い」です!
調理や配膳など、この「食卓のお手伝い」は実は、
とても大切な食育なんです。
毎日すごく忙しいから、
子供に手伝ってもらうより自分でやったほうが早い!
と思われる方も多いでしょう。
その気持ちもすごくわかります。
でも、このお手伝い体験は、
実は子供達の将来にとてもいい影響があるんです。
お手伝いをすることの効果は本当にたくさんあります。
幼い頃の「お手伝い」は、偏食に効果的!
1つめは「偏食」。
親子で食事作りをする子供は、偏食をしない傾向にある
日本民族衛生学会2008「幼児の偏食と生活環境との関連」
という調査結果があります。
しかもこの「偏食」と「お手伝い」が有意に関連するのは、
3歳から6歳までとかなり幅が広いのです。
偏食が始まるのは3歳頃からだと言われているので、
是非取り入れたいですよね。
この結果は多くの論文で立証されています。
自分が手伝った料理は、食べてみたい!と言う好奇心を煽りますし
多くの発見に満ちているはずです。
小さい頃はお母さんのやることに興味もありますし、
どんどんお手伝いさせましょう。
うちの娘も自分で作ったサラダはよく食べてくれました!
これを書くと御批判を受けるかもしれませんが、
私は3歳頃から、どんどん包丁も使わせていました。
近くでみていてあげれば、そんなに危なくないですし、
キュウリなどどんなに不細工でも家族で食べる分には
微笑ましいくらいです。
でもそうやって、自分が切ったキュウリが入るだけでも、
食べたいと言う欲求には繋がっていたと思います。
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お手伝いで様々な能力がアップする!
この頃のお手伝いは、人格形成にも影響します!
京都と大阪の幼稚園児を対象にした調査で、
食事にまつわる手伝いは、「善悪の判断や思いやり」「コミュニケーション能力」「自立性の獲得」と有意に関連する
2014食物学会誌「幼児期の食育における体験の重要性」
という結果があります。
お手伝いが自立心を育むというのは納得ですが、
思いやりやコミュニケーション能力に関係するというのは、
意外ですよね。
でも考えてみると、お手伝いには、先を読む力が必要です。
「これがあるならこれが必要だな」とか、
「これがあるからこれを準備しよう」とか。
この先回りの思考力が、やがて思いやりにつながるのかもしれません。
そして、お手伝いをすることは、
家族のコミュニケーションも広げますね。
「〇〇をとって!」とか「この味付けはどう?」とか。
キッチンの周りに人が多いと、たくさんの言葉が飛び交うものです。
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お手伝いは小・中学生にも有効な食育だ!
小・中学生にも「お手伝い」はとても有効です。
宮城県の小中学生を対象とした研究で、
食事手伝いをいつもする、時々すると回答した子は、朝起きた時の気分がすっきりしていたと回答する割合が、有意に高かった
2013尚絅学院大学紀要「子どもの食事の準備や後片付けと関連する家庭内因子について」
という結果があります。
自分が家族の一員としての役割を果たしている!
と言う気持ちが、大切なのかもしれません。
家族の中で、自分の居場所がちゃんと確立している!と言う
自信にも繋がっているのではないでしょうか。
他にも、
お手伝いをしている子供ほど「スマホ熱中度」因子が低い
2016国立青少年教育振興機構
と言うものがあります。
これも納得ですよね。我が家でもそうですが、
ご飯ができるのをただ待っている時間が、
スマホやテレビ、ゲームやタブレットに向かわせているわけです
手伝うことで、1人時間を少なくし、
家族時間を増やせる!と言うことですね。
肉や魚を焼いた経験がある子には自尊心の高い子が多い
2002福岡大学児童心理学研究室
これも、
家族に受け入れられている!
と言う気持ちからきているのではないでしょうか?
私のオススメは、小学校高学年や中学生になったら
1人で作れるレシピを教えてあげることです。
私も1品作れる!と言う自信は
これからの食に対する気持ちを大きく変えると思います。
どんなものでもいいんです。
何か1つでも、最初から最後まで作れるものを教えてあげてください。
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お手伝いは心を育む!是非男女の区別なく!
「食事のお手伝い」は子供達の心も育むのです。
日々のさりげないお手伝いの中で、
子供は様々なものを学び、身につけてくれるのです。
最後に是非お願いがあります。
男の子にもお手伝いをさせてあげてほしいのです!!
お手伝いに触れた論文をみていても、お手伝いをしているのは
圧倒的に女の子です!
でも、このお手伝いが生み出す効果は、男女の区別はありません。
そして、これからの時代
男の子だって、キッチンで
「男の料理」じゃない「家庭料理」を作るべきなんです!
女性がどんどん活躍する社会になり(切に願っています)
女性が自己実現をしながら、出産をする(切に切に願っています)
そうなった時、男性だって、バリバリ働きながら
家事や育児をバリバリこなしていくのです(切に切に切に切に願っています)
そんな社会にするためにも!
可愛い息子さんを
前向きで、自尊心とコミュニケーション能力の高い、
思いやりを持った子にするためにも!!!
是非、男女の区別なく「お手伝い」をさせてください。
「お手伝い」はお金と手間をかけずにできる最高の食育なのです!
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