【食育になる?】お手伝いはやらせるべきか?

食事の準備や片付けを子供に手伝わせていますか?

先日、このお手伝いについて、熊野新聞に書かせていただいた記事から

また少し付け足して、お手伝いについて書いてみたいと思います

Alexia SchuによるPixabayからの画像

「食卓のお手伝い」は立派な食育だ!

お手伝いと一言で言っても、いろんなことがありますが、

私がオススメするのは、断然「食卓のお手伝い」です!

調理や配膳など、この「食卓のお手伝い」は実は、

とても大切な食育なんです。

毎日すごく忙しいから、

子供に手伝ってもらうより自分でやったほうが早い!

と思われる方も多いでしょう。

その気持ちもすごくわかります。

でも、このお手伝い体験は、

実は子供達の将来にとてもいい影響があるんです。

お手伝いをすることの効果は本当にたくさんあります。

幼い頃の「お手伝い」は、偏食に効果的!

1つめは「偏食」。

親子で食事作りをする子供は、偏食をしない傾向にある

日本民族衛生学会2008「幼児の偏食と生活環境との関連」

という調査結果があります。

しかもこの「偏食」と「お手伝い」が有意に関連するのは、

3歳から6歳までとかなり幅が広いのです。

偏食が始まるのは3歳頃からだと言われているので、

是非取り入れたいですよね。

この結果は多くの論文で立証されています。

自分が手伝った料理は、食べてみたい!と言う好奇心を煽りますし

多くの発見に満ちているはずです。

小さい頃はお母さんのやることに興味もありますし、

どんどんお手伝いさせましょう。

うちの娘も自分で作ったサラダはよく食べてくれました!

これを書くと御批判を受けるかもしれませんが、

私は3歳頃から、どんどん包丁も使わせていました。

近くでみていてあげれば、そんなに危なくないですし、

キュウリなどどんなに不細工でも家族で食べる分には

微笑ましいくらいです。

でもそうやって、自分が切ったキュウリが入るだけでも、

食べたいと言う欲求には繋がっていたと思います。

LaterJay PhotographyによるPixabayからの画像

お手伝いで様々な能力がアップする!

この頃のお手伝いは、人格形成にも影響します!

京都と大阪の幼稚園児を対象にした調査で、

食事にまつわる手伝いは、「善悪の判断や思いやり」「コミュニケーション能力」「自立性の獲得」と有意に関連する

2014食物学会誌「幼児期の食育における体験の重要性」

という結果があります。

お手伝いが自立心を育むというのは納得ですが、

思いやりコミュニケーション能力に関係するというのは、

意外ですよね。

でも考えてみると、お手伝いには、先を読む力が必要です。

「これがあるならこれが必要だな」とか、

「これがあるからこれを準備しよう」とか。

この先回りの思考力が、やがて思いやりにつながるのかもしれません。

そして、お手伝いをすることは、

家族のコミュニケーションも広げますね。

「〇〇をとって!」とか「この味付けはどう?」とか。

キッチンの周りに人が多いと、たくさんの言葉が飛び交うものです。

Anna ProsekovaによるPixabayからの画像

お手伝いは小・中学生にも有効な食育だ!

小・中学生にも「お手伝い」はとても有効です。

宮城県の小中学生を対象とした研究で、

食事手伝いをいつもする、時々すると回答した子は、朝起きた時の気分がすっきりしていたと回答する割合が、有意に高かった

2013尚絅学院大学紀要「子どもの食事の準備や後片付けと関連する家庭内因子について」

という結果があります。

自分が家族の一員としての役割を果たしている!

と言う気持ちが、大切なのかもしれません。

家族の中で、自分の居場所がちゃんと確立している!と言う

自信にも繋がっているのではないでしょうか。

他にも、

お手伝いをしている子供ほど「スマホ熱中度」因子が低い

2016国立青少年教育振興機構

と言うものがあります。

これも納得ですよね。我が家でもそうですが、

ご飯ができるのをただ待っている時間が、

スマホやテレビ、ゲームやタブレットに向かわせているわけです

手伝うことで、1人時間を少なくし、

家族時間を増やせる!と言うことですね。

肉や魚を焼いた経験がある子には自尊心の高い子が多い

2002福岡大学児童心理学研究室

これも、

家族に受け入れられている!

と言う気持ちからきているのではないでしょうか?

私のオススメは、小学校高学年や中学生になったら

1人で作れるレシピを教えてあげることです。

私も1品作れる!と言う自信は

これからの食に対する気持ちを大きく変えると思います。

どんなものでもいいんです。

何か1つでも、最初から最後まで作れるものを教えてあげてください。

LaterJay PhotographyによるPixabayからの画像

お手伝いは心を育む!是非男女の区別なく!

「食事のお手伝い」は子供達の心も育むのです。

日々のさりげないお手伝いの中で、

子供は様々なものを学び、身につけてくれるのです。

最後に是非お願いがあります。

男の子にもお手伝いをさせてあげてほしいのです!!

お手伝いに触れた論文をみていても、お手伝いをしているのは

圧倒的に女の子です!

でも、このお手伝いが生み出す効果は、男女の区別はありません。

そして、これからの時代

男の子だって、キッチンで

「男の料理」じゃない「家庭料理」を作るべきなんです!

女性がどんどん活躍する社会になり(切に願っています)

女性が自己実現をしながら、出産をする(切に切に願っています)

そうなった時、男性だって、バリバリ働きながら

家事や育児をバリバリこなしていくのです(切に切に切に切に願っています)

そんな社会にするためにも!

可愛い息子さんを

前向きで、自尊心とコミュニケーション能力の高い、

思いやりを持った子にするためにも!!!

是非、男女の区別なく「お手伝い」をさせてください。

「お手伝い」はお金と手間をかけずにできる最高の食育なのです!

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