子供を前向きにする食育「いただきます」と「ごちそうさま」

食事の前後の挨拶をきちんとしていますか?

「いただきます」と「ごちそうさま」

当たり前のようにやっている方がほとんどだと思いますが、

実はこれ、子供にとってはとてもいい食育になっているんです

先日、熊野新聞に連載させていただいている記事で、

この食事の挨拶について書かせていただいたので、

それをご紹介しようと思います

本来、「いただきます」は食べる命に感謝する言葉。

そして、「ごちそうさま」は馳走、つまり走り回って食材を集めてくれる方への感謝の言葉です。

食べるものや、そこにまつわる方達の働きに感謝をする気持ちは、とっても大事!

というのはもちろんですが、

「いただきます」と「ごちそうさま」の力はそれだけに留まりません。

「いただきます」には思わぬ効果が!!

この習慣がある人は、偏食になりにくいのです!

子供の頃に、食事の前と後に挨拶習慣がある人は、

偏食率は低いという研究結果があります。

(2000年 東海女子短期大学「偏食を生み出す要因に関する研究」)

「いただきます」を言うことで、なぜ偏食にならないのか。

私は、これをコミュニケーションを生むからだと思っています。

「いただきます」と声を揃えて言うことで、

これから、食卓を囲む人と同じ食事を楽しむぞ!と言う姿勢になり

食事に対して前向きになります。

そこで、「これも美味しいから食べてみて」とか

「これの味はどう?」と促されることで、

いろんな味を知り、偏食にならないのでは?と考えています。

これだけ聞くと、結局会話をすれば別に挨拶をしなくていいのでは?

と思われそうですが、

実はこの食べる前の「いただきます」によって、

食事やそこにまつわるコミュニケーションに前向きな姿勢ができている

と思うのです。

「いただきます」は自己肯定感を高める!

さらに「いただきます」をいう人は自己肯定感が高くなる

という研究結果もあるのです。

自己肯定感に関して、夕食を複数人で摂る人、摂る前に「いただきます」を言う人の得点は優位に高かった

(2003年福岡県立大学看護学部「大学生における自己肯定感と生活習慣との関連に関する研究」)

私は、この論文を読んで、「いただきます」ってすごいなと思いました。

やはり、「いただきます」といって前向きに食事をし

コミュニケーションを取る人は、

その営みの中で、自分を受け入れられている!!と言う

自信をつけて、自己肯定感を高めるのではないでしょうか?

「いただきます」は毎日だからこそすごい!

「いただきます」にこんなにいろんな効果があるのは

何と言っても、それが日々積み上げられる習慣だからだと思います。

やはり、毎日の習慣で培われていくメンタルトレーニングだと思えば

こんなに簡単で、こんなに取り入れやすいものはありません。

だって食事は毎日取りますもんね!!

日本の食卓は「いただきます」から始まりますが、

この「いただきます」の挨拶は、子供達の好き嫌いをなくし、

自信を持たせる作用もあるということです。

なんの手間も書けず、子供のためにできる食育として、

まずは挨拶をする!!というのをやって見てください。

何気ない習慣が、子供達の未来の光を育むはずです!

頑張らなくていい!時間に追われる日々の中、

できることから「食育」を意識していただければと思います。