スーパーのお惣菜添加物まみれ?買ってはいけないの?子供が食べても良い?

お惣菜 ポテトサラダ スーパー 

先日、「ポテトサラダ論争」が盛り上がったのは、皆さんもご存知ですよね。スーパーで知らないおじさんに、「母親ならポテトサラダくらい作れ」と言われた話です。各メディアがこぞって取り上げ、いろんな意見が飛び交っていました。

もちろん私も、この論争には怒り心頭です!!ポテトサラダもまともに作ったことのない人間が、何をいうとんねん!!ポテトサラダは母親が作るものって、いつの時代じゃぁぁぁぁ!!というのが、正直な感想です(笑)

ポテトサラダときたら、脇役なのにすこぶる手間のかかる荒くれ者ですよね。我が家では滅多に登場しない、サラダです。ジャガイモの皮をむいて、茹でて、マッシュして、きゅうりを切って、ハムを切って、玉ねぎ切って、味付けして混ぜて寝かせて。。。。出来上がったのに副菜にしかならないなんて( ´Д`)y━・~~スーパーのポテトサラダより、作ったものの方が美味しいことは、この世の母親は百も承知!!でも、子供が喜ぶから買ってあげたんですよ!めちゃめちゃいいお母さんじゃないですか!!それを赤の他人に、突然意見されて、失礼すぎて倒れそうですよ!

でも、世の中にはこんな考えの人は、このおじさん以外にも、まだまだい〜っぱいいます。腹立たしいことですが、これは現実です。そして何より、この「ポテトサラダ的思考」に囚われている人は、日々頑張るお母さんたちにもいるのです!!!

なぜお惣菜じゃいけないの?

チキン南蛮 タルタルソース 
胡麻油さんによる写真ACからの写真 

お惣菜じゃダメだという話に、当たり前ですが科学的根拠はゼロです。お惣菜は添加物が多いからダメだ!という話をよく耳にしますが、全ての毒性は量はで決まるので、毎日同じものを、過剰な量食べ続けるということをしなければ、心配することはありません。

添加物について書いた記事はこちらです

お惣菜は体に悪い!と言っている人は、おそらく誤った情報に惑わされているんだと思います。添加物はその昔危険なものがあり、それが大々的に報道されたことで「添加物は悪だ!」というイメージが定着してしまいました。でも、今では徹底的に管理されているので、そんなに心配することはないんです。

今は無添加という表記が好まれていますが、添加物を排除することで、食中毒のリスクは高まります。添加物が使われているから体に悪い、無添加だからヘルシーだというのは、大いなる誤解です。添加物は、適切にきちんと使われているのです。

お惣菜は子供の食育に悪い?

焼き鳥 盛り合わせ お惣菜 串焼き
串に刺さった焼き鳥
cheetahさんによる写真ACからの写真 

食育の話となると、すでに出来上がったお惣菜はその対極のものだと思われがちです。イメージとして、食育=オーガニック・無添加と思われている方も少なくありません。

ですが、私の考える食育は、

お惣菜オッケーです!

忙しい毎日の中で、日々同じように食事作りに時間を割くのは、なかなか大変ですよね。私は、時間がない中食事を作り、余裕のない気持ちで食べるくらいなら、お惣菜をゆっくり会話をしながら食べる方が、お子さんのためだと、本気で思っています。

子供たちの心身にとって、一番必要なのはお母さんの笑顔です。「ご飯は手作りすべき!」「手間暇をかけるべき!」という概念に囚われて、余裕を無くしたお母さんと食べる食事は、ニコニコ会話をしながら食べるお惣菜の方が、よっぽど良いと思いませんか?

疲れた時、大変な時、気力が湧いてこない時、手を抜いたって良いんです。

「今日はおかず買って帰ろうかな」

と呟いてみてください!

児童期の家庭での食生活が、大学生にどう影響しているかを調べた研究があります。この研究結果がとても興味深いのです。

児童期の中食(いわゆるお惣菜やお弁当のことです)の頻度や、旬の食材や郷土料理の出現頻度は、(大学生になってからの)「現在の食環境」や「食事づくりへの興味」「食事での健康への配慮」などど、関連があるとは言えなかった

大学生の児童期の家庭での食教育が現在の食生活に与える影響」2012長崎国際大学

つまり、お惣菜がその後の食生活に悪影響を与えることはないと言うことだと私は考えています。

お惣菜を買うときに気をつけること

お惣菜 パックのおかず スーパーマーケット おかず 
フレスコさんによる写真ACからの写真 

お惣菜には家庭で作るものより、味付けが濃く塩分が多いものもあります。その分の塩分などは翌日カバーすると言うことを心がけてみてください。また、揚げ物などが多くなり、栄養も偏りがちになります。そこも補うことを心がけてみてください。お惣菜を使った後の食事は、野菜を多めにしたり、朝食を果物にしたり。

できれば、一緒にスーパーに行って、お子さんとお惣菜を選んではいかがでしょうか?子供が食べたいというものがあれば、「これだと野菜が足りないね、あと何を買えばいいかな?」と相談し合えば、これまた立派な食育です。むしろ、家庭ではできない食育ができるチャンスです!

私が色々な研究結果を見てきて思うのは、食事を用意する時に大切なのは、「家族のことを思って準備すること」。一番はこれだと思っています。疲れた時、大変な時、無理して食事作りに追われずに、お惣菜を使ったり、外食してもいいんです。お惣菜も家族のことを思って選べば良いんです。そして、できた時間で、その日あったことを色々と話ながら、一緒に食事を楽しんであげてください。

一緒に会話をしながら食事を楽しむことは、子供の自己肯定感を高めるだけでなく独立心も育みます。

どうか、知らない誰かの「良い母親像」に惑わされず、

幸せな食卓で楽しい時間を過ごしてほしいと思います。